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【シングルマザーの現状】貧困率が高い理由や貯金について

2020.07.30

シンママazusaさんのコラム

【シングルマザーの現状】貧困率が高い理由や貯金について

離婚や未婚出産が増えている現在、シングルマザー(母子家庭)も珍しくなくなってきましたね。

 

一方で、生活に困窮しているシングルマザーも増えており、母子家庭の貧困問題は深刻化しています。

そこで今回は、シングルマザー家庭に対する各調査結果に基づき、以下3点を紹介します。

 

①シングルマザーの貧困率が高い理由

②シングルマザーの貧困による子供への影響

③シングルマザーの貯金額

 

では早速、これらを順番に見ていきましょう。

シングルマザーの貧困率が高い理由は?

独立行政法人 労働政策研究・研修機構が平成30年に行った「第5回(2018)子育て世帯全国調査」によると、シングルマザーの貧困率は51.4%。

 

つまり、半分以上のシングルマザーが貧困に悩んでいるということです。

 

さらに、貧困であるシングルマザー家庭のうち13.3%は、手取り収入が貧困線の50%にも満たしていません。

 

貧困に悩む母子家庭がここまで多い理由とは、一体何なのでしょうか?

 

本調査結果から読み取れる「シングルマザーの貧困率が高い理由」を3つ紹介していきます。

その①収入が少ない

シングルマザーの貧困率が高い理由の1つ目は、”収入が少ない”こと。

 

本調査によると、母子家庭の平均税込み年収は299.9万円です。

そのうち就業所得の平均は234.2万円であり、月収にすると約19万円。

 

一方で二人親世帯の平均収入は734.7万円なので、シングルマザーの収入はその50%にも満たしていません。

 

収入に二倍以上の差があれば、生活に格差が出てしまって当然でしょう。

 

なお、シングルマザーの67.8%が週間30時間以上のフルタイムで働いていますが、雇用形態は以下の通りです。

 

  • 正社員→43.0%
  • パート・アルバイト→29.7%
  • 派遣・契約社員等→16.8%

 

パートやアルバイトのシングルマザーであれば、年収が平均就業所得の234.2万円に達していないケースも多いと考えられます。

 

同じひとり親世帯でも、父子家庭の場合は70.4%が正社員として働いており、パート・アルバイトの割合は2%以下という結果になっています。

その②頼れる人がいない

シングルマザーの貧困率が高い2つ目の理由は、”頼れる人がいない”ことです。

 

本調査によると、頼れる人がいないシングルマザーの割合は以下の通り。

 

  • 子供の世話・家事について頼れる人がいない→27.3%
  • 金銭的援助について頼れる人が誰もいない→51.5%

 

つまり、4世帯に1世帯の母子家庭は体調不良時や残業時などに子供の面倒を見てもらったり、家事を手伝ったりといった周囲の協力を得られない状況に置かれています。

 

すると当然仕事にも影響が出ますから、これが1つ目に紹介した”収入が少ない”原因にもなっていると考えられるでしょう。

 

金銭的に頼れる人がいないシングルマザーの割合も全体の50%を超えているので、貧困に悩んでいても解決できない状況が読み取れます。

その③父親から養育費をもらっていない

そしてシングルマザーの貧困率が高い理由の3つ目は、”父親から養育費をもらっていない”ことです。

 

シングルマザーは子供の父親から養育費を受け取る権利がありますが、全く受け取ってないという方は以外にも多いものです。

 

養育費をもらっていなければ、シングルマザーひとりの収入で子供との生活を守る必要があるため、これも貧困率の高さに影響してくるでしょう。

 

なお、本調査では、「子供と父親の交流頻度」と「養育費の受け取り率」は比例関係にあることが分かっています。

 

  • 交流頻度が月1回以上→36.0%
  • 交流頻度が年に数回→30.3%
  • 交流はほとんどない→14.3%
  • 交流は全くない→10.4%

 

つまり、養育費の有無は、離別後に父親と子供が交流を持つか、持たないかにより取り決めをしているケースが多いということ。

 

以上、シングルマザーが貧困に陥りやすい理由は、収入が少ないこと、頼れる人がいないこと、養育費をもらっていないことなどが関係していると考えられます。

 

母親ひとりで充分な収入を得る環境作りは、今後の課題ではないでしょうか。

シングルマザーの貧困による子供への影響

シングルマザーが貧困に陥ってしまうと、少なからず子供にも影響が出てしまいます。

 

例えば、満足な食事が取れない、周囲と同じように習い事ができない、精神的に不安定になる、予防接種を受けられない…など。

なかでも注目されているのが、子供の教育面での問題です。

 

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「第5回(2018)子育て世帯全国調査」では、第一子の性別、小・中高生別学業成績についての調査も行われましたが、「良好」と答えたふたり親世帯は46.0%であるのに対し、シングルマザー世帯では33.0%。

 

シングルマザー世帯の子供の性別・年齢別で「良好」と答えた割合は以下です。

 

  • 女子中高生→40.8%
  • 男子中高生→22.7%
  • 女子小学生→38.1%
  • 男子小学生→32.9%

 

ふたり親世帯では子供の性別や年齢に関係なく4~5割程度が学業成績良好であるのに対し、シングルマザー世帯は性別で大きな差が出ており、女子より男子の学業成績が明らかに悪いことが分かります。

 

これは、習い事・塾代などの教育費支出と関連性があるとされており、月に2万円以上の教育費を支出している場合に成績が良好な家庭は44.8%、2万円以下で40.0%、1万円以下で36.3%、出費がない場合は26.5%となっています。

 

つまり、貧困により教育費を出せないシングルマザー家庭の子供は、どうしても学業成績が下がってしまうということ。

 

また、子供が不登校の経験を持っている割合は母子世帯11.7%、父子世帯10.0%、ふたり親世帯4.0%となっており、シングルマザーの子供は学業だけでなく心にも問題を抱える割合が高いことが分かっています。

シングルマザーはどのぐらい貯金してる?

厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査」 によると、シングルマザーの貯金状況は以下の通りです。

  • 貯蓄がない→37.6%
  • 50万円未満→14.4%
  • 50~100万円→3.5%
  • 100~200万円→9.1%
  • 200~300万円→6.5%
  • 400~500万円→1.9%
  • 500~700万円→4.2%
  • 700~1000万円→2.0%
  • 平均貯蓄額→327.3万円

 

平均貯金額は327.3万円ですが、3分の1以上のシングルマザーは全く貯金がありません。

 

高齢者世帯や児童のいる世帯でも貯蓄なしの割合は15%程度なので、他の世帯に比べシングルマザー世帯は貯蓄なしの割合が極端に高くなっています。

 

貯蓄があっても、50万円未満の割合が最も高く、充分だとは言えません。

 

また、母子世帯以外で児童のいる世帯の平均貯金額は679.9万円となっており、平均貯金額を見ても他の世帯に比べ極端に少ないことが分かります。

 

 

これも、シングルマザーの貧困問題が影響していると考えられるでしょう。


著者プロフィール

著者プロフィール

小学生の子供を持つ20代シングルマザー。出産後すぐから地域密着型病院で病棟介護士として4年間勤務。
現在は転職し、フリーライターとして働く。
家事・育児・仕事の並立に奮闘しつつ、楽しいシンママライフを満喫中。港の見える都市在住。